学生の一人が尋ねた
 「職場で勝利者になるうえで、何を心がけるべきでしょうか」
 伸一は言下に答えた。
 「自分がいる、その場所で信頼を勝ち取ることだ。その部署で、第一人者になることです。
 また仕事で実績をあげることは当然だが、まず、朝は誰よりも早く出勤し、掃除ぐらいして、元気なあいさつで、皆を迎えることだよ。朝に勝つことだ。遅刻なんてもってのほかだし、あいさつができない者は、それだけで社会人失格だ。
 もう一つ大事なことは、どんな立場であれ、自分が会社を担っていくのだという決意で、全体観に立って、仕事をしていくことだ。どこにあっても、受け身ではなく、主体者、責任者の自覚をもつ――実は、これが、自分を大成させるかどうかの決め手でもある。
 君たちが、誇り高き、わが創価大学の一期生として身につけてきたものは、まさに、その精神じゃないか」


『新・人間革命』 創価大学の章