この信心は、皆が堂々と、胸を張って生きるための信心である。
 自分らしく、生き抜き、勝ち抜くための信心である。
 全国の婦人部を代表して、総東京婦人部の皆様に、次の一首を贈りたい。

 因果倶時
  仏法 見つめん
      蓮の花

 蓮華は、花と実が同時に成長していく。これは他の花々には見られない特徴である。
 仏法では、花を「因」、実を「果」に、よく譬える。すなわち蓮華は、南無妙法蓮華経の「因果倶時」(成仏の「原因」と「結果」が同時に一瞬の生命にそなわること)の譬喩に用いられているのである。
 本気になって祈り抜いた時、その祈りは、根底では、すでに叶っているのだ。「因果倶時・不思議の一法」(御書513㌻)と仰せの、この偉大な法理を確信して、ともに広宣流布の大道を進んでまいりたい。

〈中略〉

 戸田先生は、青年部に厳命された。
 「青年は、先駆者たれ! 先駆の気概を持て! 広宣流布を成し遂げるのは、君たち青年の力なのだ」
 青年部、頼むよ!
 人がどうあれ、環境がどうあれ、若き皆さんが、広宣流布を成し遂げていくのだ。
 昭和31年(1956年)の戦いは、東京は「絶対に勝つ」と言われ、大阪は「絶対に負ける」と言われた。
 私は大阪の指揮を任された。「負ければ、おもしろい」と冷ややかに見る人間もいた。
 私は一人、師子奮迅で立ち上がった。
 嗤う者は嗤え! 謗る者は謗れ!
 私は、まっすぐに大聖人を信じ、御書を根本に指揮を執った。
 ただ、戸田先生に喜んでいただきたい――その一心で戦った。
 「師弟一体」で勝ったのである。
 この心を、若き皆さん忘れないでもらいたいのだ。

〈中略〉

 ワイルドは、ある戯曲の中で、登場人物に、こう語らせている。若者への励ましの言葉である。
 「きみにはこの世でもっともすばらしい味方がいるじゃないか――青春というものが!」(西村孝次『オスカー・ワイルド全集2』青土者)


新時代第29回本部幹部会 広布第2幕第15回青年幹