ただ、人生の先輩として、皆さんに語っておきたいことは、「自分自身を大きく育てていく」という根本軌道を忘れてはいけないということです。
 勉強もクラブも活動も、「強い自分」という人生の土台をつくるためにある。性格の悩み、友人関係の悩みも、「強い自分」を築く肥料となる。
 恋愛も同じです。自分が大きく成長し、生き生きとして、力を出していくようでなければならない。それが大前提です。
 しかし、「恋は盲目」と言われるように、ともすれば、自分を冷静に見るゆとりがなくなってしまうのも恋愛の現実です。
 親に心配をかけたり、非行的になったり、勉強をおろそかにするようでは、お互いが「魔」(邪魔)になっている。お互いが傷つけ合うことになっては不幸です。

〈中略〉

 大事なことは、「あの人がいるから、もっと勉強しよう」なのか。それとも「勉強よりも、あの人」なのか。
 「あの人がいるから、もっとクラブ活動に挑戦しよう」「あの人がいるから、もっと友だちや親を大切にしよう」「あの人がいるから、未来の目標に向かって、もっと頑張ろう」なのか。それとも「クラブ活動よりも、あの人」「友だちや親よりも、あの人」「未来の目標よりも、あの人」なのか。
 今、自分たちは何をすべきか、その目的を忘れての付き合いは邪道です。目的を達成させようという励まし、希望をもち合っていくことが大切です。恋愛は、感動し、元気になり、希望を生み、生き抜く源泉とならなくてはいけない。


『青春対話』