失恋がなんですか。“こんなことでつぶれてしまう弱い自分じゃないよ”と自分を励ますのです。
 今は、その人が“世界で一番”のように思えるかもしれないが、これから出会う百人の中でも一番か。千人の人と比べても一番か、一万人の中でも一番かというと、そうは言いきれないでしょう。また、自分がどんどん成長していけば、人間を見る目も変わってくるものです。
 失恋した人もいるでしょう。また、傷ついて、「もう自分はダメなんだ」と思っている人もいるかもしれない。けれども、絶対に、自分はダメだなどと思ってはいけない。宇宙全体の宝を集めたよりも、かけがえのないあなたなんです。たとえ、今、どんな境遇にあったとしても、私は皆さんを、かけがえのない“息子”であり、“娘”であると信じている。必ず立ち上がってくると待っている。
 強くなるんです。強くなれば、悲しみさえも栄養になる。苦悩が自分を清めてくれる。自分が押しつぶされそうな苦しみの底の底で、はじめて人生と生命の真髄が心にしみ通ってくるのです。だから、苦しんだからこそ生きなければならない。前へ前へ進むんです。
 悲しみを糧にして、もっと大きな自分になればいい。もっと素敵な自分になればいい。苦しんだあなただからこそ、そうなれるんです。顔を上げるんです。自分は一生懸命、生きたんだから、本当は「勝利者」なんです。沈みこんで、変な方向に行っちゃいけない。

〈中略〉

 苦しみにつけ、悲しみにつけ、ありのままの思いを祈りに込めて唱題していけば、自然のうちに一番いい方向にいくものです。


『青春対話』