偉大な人間は寸暇を惜しんで仕事をする。決して横着はしない。立場が上になっても、ただ要領よく立派そうな姿を見せるだけでは、信頼されるはずがない。虚像にすぎない。
 何より、一生は短い。限られた時間をどれだけ充実させることができるか――そこに人生の真の勝負も決まってくる。だから私も働いている。人の何倍の仕事ができるか、平々凡々のみの人生の十倍、二十倍、百倍の価値を、この一生でどう創り、残していけるか。
 それはまた、“創立者はかく生きた”“これほどまでに戦い、働き抜いた人間がいた”との歴史を、諸君のため、後世のために示しきっておきたいからである。


1991.7.17
創価中学・高校第24回栄光祭、関西創価小学・中学・高校合同第4回学園祭