明治大学四年の藤森敦は、電流が全身を貫くような思いで、二部学生大会への山本伸一のメッセージを聞いた。
 彼は、高校卒業後、アルバイトをして学費を貯め、政治経済学部の二部に入学した。実家は、東京の人情味あふれる下町の江東区であった。
 暮らしは、決して豊かではなく、本来ならば、大学に進める状況ではなかった。
 そのなかで彼が、大学進学を決意したのは、中学時代に「男子は、全員、大学へ」との会長・山本伸一の指導を聞いたからであった。
 知識、教養は、知恵を開く門である。したがって伸一は、できるなら、男女の別なく、大学等に進学し、勉学に励んでほしかった。
 しかし、あえて男子に、強く大学進学を呼びかけたのは、男子は社会に出て働き、女子の多くは、結婚後、専業主婦になるという、当時の日本の現実を見すえてのことであった。
 学歴が重視される日本社会にあって、存分に力を発揮していくには、大学卒業の資格と学力を得ることが望ましかった。 
 伸一は、中等部員や高等部員に対して、もし、昼間の大学に行けない場合には、夜学でも、通信教育でもよいから、勉学を重ねていくように訴えていたのである。
 二部学生のなかには、この伸一の指導を聞いて、大学進学を決意した人が少なくなかった。
 藤森は、希望に燃えて二部学生となり、昼は、ホテルに勤めた。仕事、学業、学会活動に、体当たりする思いで挑戦していった。
 しかし、その生活は、肉体的にも、精神的にも、予想以上に厳しかった。睡眠時間を削らなければならないことも、少なくない。
 朝、勤務先で清掃しながら、あまりの疲労から、掃除機の柄を支えにして眠ってしまうこともあった。大学の前期試験を終えて、本部幹部会の会場である日大講堂に駆けつけると、既に終了していたこともあった。
 苦闘の渦中は、ただ、必死なだけかもしれない。しかし、その時が、最も成長し、前進し、自身を磨き上げている時なのだ。苦闘即栄光であり、苦闘即勝利となるのだ。


『新・人間革命』勇気の章


*******


 今日、ロースクール同期の「日本一唱題会」で読み合わせた一節です。
 今は必死の毎日。だけど、最後の勝利と栄光を確信して歩み続けていきた。勝利は決まっているから!
 最高の同志と一緒に、祈りまくって、勉強しまくって、絶対に司法試験一発合格して、創大ロースクールで日本一の結果を先生に御報告します。
 
 真友と一緒に、不退転で、勇気で、笑顔で、勝って行くんだ!!