私の師匠は、戸田先生である。
 自分で決めた師弟の道である。
 ゆえに、戸田先生にぶつかっていき、戸田先生と命でつながっていくことが、私にとっては最も大事なことであった。
 そして戸田先生から、「大作、よくやったな!」とほめていただければ、それで良かった。
 その一点だけであった。
 そこから厳然と「師弟不二の道」が開かれていったのである。
 どんなに立派そうなことを言っても、格好よく見えても、根本に「師弟不二」がなければ、いつかは行き詰る。
 結局は、自分勝手になり、仏法の正しい軌道から外れてしまうものだ。
 「師弟」には、偉大な力がある。
 それは、引力のように正義の方向へ、勝利の方向へ、人間革命の方向へと引っ張ってくれる。
 「師弟」に生きる人は強い。断じて、勝っていける。
 私は、師弟の道に徹しゆく本物の「師子」をつくりたい。一騎当千の力のある師子を育てたい。
 いかなる嵐にも微動だにしない、正義の師子を、一人でも多く育てていきたいのだ。
 それが今の私の願いである。


2005.4.4
総東京代表者協議会