広宣流布は俺がやる!

      創価学会青年部 牙の大河

異体同心

全学会をリードしていく。

 話をする時も、力強い声で、生き生きと語るのだ。大情熱がなければだめだ。皆と心がバラバラになってはいけない。同志から離れずに、集い合っていくのだ。
 どんな立場であろうとも、広宣流布を、どんどん引っ張っていく。全学会をリードしていく。その気概と責任感を断じて失ってはならない。


2008.4.23
新時代第17回本部幹部会

師弟の歌

 戸田は自若としていたが、人知れぬ憔悴は明らかだった。山本伸一は戸田の顔を見ることが、時に辛かった。彼もまた憔悴していたのである。
 ある夜、会社でおそく二人だけで、顔と顔を合わせた。戸田は、伸一の憔悴をしげしげと見ながら言った。
「伸、どうした。生命力がてんでないじゃないか。生命力が弱っていては、戦さは負けだぞ。ここに来なさい」
 戸田は伸一を叱咤しながら、御本尊の前に据えた。真剣な勤行がはじまり、唱題がつづいた。
 憔悴した不世出の師は、愛する憔悴した一人の弟子のために、御本尊に懸命な祈念をしたのである。伸一は、じっと涙をこらえるのに懸命であった。
 この夜、伸一の感動は下宿に帰っても、少しも消え去ることがなかった。深夜、一人の青年の感涙は、一首の歌に結晶した。

 古の 奇しき縁に 仕えしを
  人は変われど われは変わらじ

(いにしえの くしきえにしに つかえしを
  ひとはかわれど われはかわらじ)

 伸一は、この歌を綺麗に清書して、胸の内ポケットの奥にしまいこんだ。戸田にどうしても贈りたかったからである。
 あくる朝、戸田は伸一の体を心配して、昨夜のことを思いながら挨拶していた。
「伸、きのうは休めたか。これ以上、痩せてはいかんよ」
「はい、ありがとうございます。どうか、先生こそ少しお休みになってください。お願い致します」
 伸一は、胸のポケットから歌の紙片を取りだして、戸田の前に差しだした。
 戸田は近眼の眼を、紙にすりつけんばかりにして、それを見た。
「うん、わかっている」
 一瞬、戸田の表情は厳しくなり、またすぐ笑顔になって伸一を見た。
 四面の楚歌を聞きつづけていた戸田には、いまこの稚(いとけな)い一首の歌が、いい知れぬ喜悦をもたらしたのであろう。彼は、いくたびも読みかえしながら、瞬間、四面の楚歌を忘れていた。
「よし、ぼくも歌をあげよう。返し歌だ。紙はないか……。さて……」
 戸田はペンを手にすると、しばらく思いをめぐらしていたが、さっと勢いよく認(したた)めた。

 幾度か 戦さの庭に 起てる身の
  捨てず持つは 君が太刀ぞよ

(いくたびか いくさのにわに たてるみの
  すてずたもつは きみがたちぞよ)

「これをあげよう」
 伸一は礼をこめて、その紙片をもらおうとした。だが戸田は、その紙片を渡そうとしなかった。
「まて、まて、もう一首あるんだ」
 戸田はペンを握ったまま、しばし動かなかった。やがて動いたと思うと、さらさらともう一首の歌を書いた。

 色は褪せ 力は抜けし 吾が王者
  死すとも残すは 君が冠

(いろはあせ ちからはぬけし わがおうじゃ
  しすとものこすは きみがかんむり)

「さあ、これで、いいだろう」
 戸田の顔は、喜んでいるようにも見え、淋しそうにも見えた。そして、二首の歌を、さりげなく伸一に与えたのである。伸一は、さっと読みくだすと、深く頷いた。わななくような感動が、全身に走るのを、どうしようもなかった。
 ――この私が、はたして先生の太刀なのであろうか。この私が、先生の冠に値するのだろうか。……先生は御自分のことも、私の何からなにまでも、解っていてくださるのだ。
 伸一は眉をあげた。戸田の深い慈愛は、この時、伸一の生命を永遠に貫いたのである。異体は同心となり、一つの偉大な生命に溶けて、久遠からの実在の姿を現したのである。
 戸田は、にっこり笑って無言であった。
「ありがとうございます」
 伸一は礼儀正しく、これだけ言うのが精一杯だった。必死の決意で、戸田の眼鏡の奥の瞳をはっきりと見た。瞳は鋭く、また暖かく、澄みきって輝いている。


『人間革命』秋霜の章


*******


 大学3年生のとき、信頼する後輩から、

 「学園のとき、個人的に(国語科の)〇〇先生から、これだけは絶対に覚えておかなきゃいけない短歌」

 だと教えられたという話を聞きました。
 
 それがこの人間革命4巻の一節にある三首です。
 帰宅してすぐ暗記しました。
 でも、そのときはまだまだ客観的にしか感じられませんでした。

 久しぶりに前後も含めて読み返して、とても想うところがありました。
 主観的に読み、感じていきたいと思いました。

 
 がんばらなきゃ。
 もっともっとがんばらなきゃ。
 がんばりたい。
 もっともっと、使える人材に、信・行・学を基準とした大人材に、成長したい。

「師弟不二」と「異体同心」

 一人一人の信心の深化も、広宣流布の前進も、ひとえに、その根本は「師弟不二」と「異体同心」にある。
 創価学会の永遠の発展も、この要諦を継承できるかどうかで、一切が決まると言っても過言ではありません。
 私は、大田で、文京で、北海道で、大阪で、山口で、一貫して戸田先生を語り、弟子として勝利しようと訴えてきました。広宣流布のために、弟子が一致団結できるかどうか。師匠の教えのままに、生き抜けるかどうか。ここに未来の一切がかかっているとの思いで、「師弟不二」を軸とした「異体同心」の勝利のリズムを築いてきました。
 千万馬力のモーターが回っているとき、そのモーターにギアを合わせれば、つぎつぎと千万馬力が伝わります。したがって、広宣流布の師匠に呼吸を合わせる団結こそが、勝利の方程式となります。
 その一点で、「師弟不二」「異体同心」を破壊しようとする悪とは断固、戦うことが重要となる。戸田先生は、「戸田の命よりも大事な学会の組織」と幾度も語られました。また、「清浄な創価学会の組織を攪乱する者を追放せよ」と厳命されました。
 「師弟不二」と「異体同心」は、本来、切り離せるものではなく、車の両輪の関係にあります。どこまでも師と心を合わせる「師弟不二」の精神がなければ、本当の「異体同心」の団結は実現できません。また、どこまでも和合僧を大切にして、「異体同心」を実現する努力がなければ、本当の不二の弟子であるとは言えない。
 「師弟不二」の実践と「異体同心」の団結があれば、必ず広宣流布を成就することができる、というのが蓮祖大聖人の御聖訓です。
 一切の勝利は、「異体同心」の組織を構築できるかどうかにある。


大白蓮華2008-9
希望の経典「御書」に学ぶ_第12回_異体同心事

異体同心が根本

 仏法の世界は「異体同心」が根本である。
 大切なのは、「同心」と言われるように、
 年齢や立場の違いを超えて、全員が心を一つにしていこうとすることだ。
 「同じ心」で広宣流布に進んでいくことである。
 その心と心を深く合わせ、団結していくならば、どんな戦いでも勝つことができる。
 「異体同心なれば万事を成し」と仰せになっている通りである。


2005.10.13
本部幹部会
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